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人間ドックで胃に5cmの腫瘍が見つかり、GISTの可能性が高いと言われてからのてんやわんや。

外科医とご対面!

3/7(木)

朝一で外科の診察が入っていたので、10分前に病院に着いた。

外科と整形外科のフロアに行って、ベンチに座って待つ。

整形外科待ちと思われるお兄さんやおじさんは普通にスマホをいじっている。

ダメだろ、それー!?

外科ならいいのか??

そうしていると、事務のお姉さんが紙を手にやって来た。

「整形外科のS先生は交通渋滞のため、到着が15分遅れます」

S先生ー!

雨の日の道路事情を舐めるなー!

事務のお姉さんはS先生のプレートに紙を貼って去っていった。

ということは、外科医の先生は定刻通りかな。

今になって緊張してきた。

外科医ということはオペも担当することになるんだよな?

今まで心の病以上の大病も怪我もしたことないから、外科医とは縁がない。

そして、やはり外科の一番乗りで番号を呼ばれた。

診察室に入ると若い男性医師がいた。

「これまでのあらすじは聞いてます?」

あらすじ?

「いいえ」

そう言うと、外科医は胃カメラ画像を見せた。

「これは見ました?」

胃の内壁から腫瘍がぽっこりしてる画像は見たことある。

「なんかGISTって言われたんですけど」

「これは粘膜下腫瘍です」

外科医は胃腸の図と胃・大腸壁の断面図の書いてある紙を取り出した。

「胃の胎部、この辺りに腫瘍があります」

胃の右側に丸を書いた。

「粘膜下腫瘍はいくつかあって、そのうちの1つがGISTです」

外科医は「GIST、脂肪腫、リンパ腫、カルチノイド」と書いた。

「この中で脂肪腫の確率は低いでしょう。他のどれかですが、GISTの確率は高いですが、確定診断ではないです」

ふむふむ。

生検しないと正体は分からないそうだ。

「何にせよ、5cmなので切除しかないです」

外科医は本を取り出すと、その中にあるフローチャートを見せた。

腫瘍のサイズによって対応が変わるという図である。

2cm以下、2.1〜5cm、5.1cm以上で分かれている。

外科医は5.1cm以上のところを指した。

そこからフローチャートを辿っていくと、切除治療になった。

「この部分だけを切除します。全身麻酔になりますが、胃カメラを飲んでもらって腹腔鏡で手術になります」

腹腔鏡。

傷跡が小さくて済むやつだ。

開腹手術を覚悟していたので、意外と軽く済みそうでちょっとだけ気分が上向きに。

「これから検査してもらって、結果が3/28。手術はいつがいいですか?」

えっ、選べるの?

「出来れば、4/17以降で」

4/16に遊ぶ約束を入れている。

医師はノートをぱらぱらめくった。

「そうしたら、4/24はどうです?」

「大丈夫です。あ、入院期間ってどれくらいですか?」

「1週間くらいですね。GWにかかりますが、その前がいいですか?」

いやむしろGWにかかった方が仕事へのダメージが少ないです。

「では、手術に耐えられるかどうか、検査をしてください」

外科医の後ろで看護師さん達が覗いているのが気にかかる。

「検査の説明がありますので、廊下でお待ちください」

これで外科医の話は終わり。

廊下で待っていると、さっき診察室を覗いていた看護師さん?が来た。

伝票を見せながら、検査の説明をする。

「まず採血してもらって、次に心電図、心エコー、それからX線撮影です」

検査とか聞いてないよー!

雨だからショートブーツで来てしまった。脱ぎづらい!

脱ぐことを想定してないから、ブラとかズボンとか金具ついてるんですけど。

ひーめんどくさっ!

しかし、やらなけらばならない。

伝票を受け取って、まず採血ルームである。

受付に伝票を渡すと「採血と採尿ですね」と言われた。

採尿?

聞いてないよー!

診察前にトイレに行ってスッキリ出してしまっている。

絞り出すしかない。

受付で採尿コップを受け取ってトイレへ。

すると、トイレの入口に。

ベージュ色のおぱんつが落ちていた。

「???」

くしゃくしゃになっていたが、紛うことなく女性物のパンツである。

使用前らしいが、何故ここに?

控え用のパンツかな?

拾うのもアレだし、そっと横を通り抜ける。

どうにか尿を絞り出し、コップに入れると奥の小窓を開けて置いた。

どうにか採尿ミッションはコンプリート。

次は採血である。

採血ルームは5つほどのブースがあって、次々と着々と採血が進んでいく。

私の番はショートカットの可愛らしいお姉さんだった。

「よろしくお願いします」

いつものように右腕を出すと、先日のCTで造影剤を入れたところがカサブタになっている。

「ここ、前もしたんですか?」

私の血管はそこしか取れないらしく、3回は刺している。

消毒して、針を刺す。

注射とか針の怖い私はそっちを見ない。

しかし、お姉さんは針を抜いた。

「?」

「出ませんね…」

お姉さんは止血の脱脂綿を貼ると、今度は左腕で再チャレンジ!

肘の内側をさすったりする。

「血管が細くて…」

血管が細い。

こんなに胴は太いのに?

血管は細い。

嬉しくないー!!

何度かさすさす擦った後で、お姉さんは言った。

「横になりましょう」

「は?」

そんなの初めての事態だ。

ベッドが並んでる部屋に連れて行かれる。

そこで横になっていると、お姉さんは採血再チャレンジ。

「血管細い…」

胴が太いのに血管は細くてすみません。

なんか謝りたくなってくる。

お姉さんは血管の上を何度かさすった後で、投げた。

「代わります!」

立ち去ると、代わりの人を連れてきた。

代わりに来たのはサバサバしたお姉さんだった。

「5本採らないといけないからね」

お姉さんは右腕を見て、次に左腕を見た。

「左にしましょう」

さっきのお姉さんが血管が細いと言って投げた左腕である。

台に腕を乗せ、いよいよ採血。

「5本あるから時間かかるよ。血管細いから、なかなか出て来なくて」

そんなの初耳だよー!

血の気は有り余ってるのに!

そんな理不尽を感じながらぼんやりしてると。

「はい、終わりました」

えっ、もう?

意外と短時間だった。

どうにか採血を終えて、ぐったりしながら、他の検査に向かう。

その受付に伝票を出して待っていると。

横のお嬢さんはスマホに夢中。

X線撮影室の前だけど、ケータイ使っていいの?

そうしたら、何かの匂いが漂ってきた。

横でむっちゃむっちゃ何かを食べてる気配がする。

見ると、お嬢さんは都こんぶを食べていた!

都こんぶ!?

病院で都こんぶ!?

いや、まあ、都こんぶ美味しいけど。

驚いていると看護師さんが車椅子の老人を連れてきた。

お嬢さんはその老人の付き添いだったのだ。

その後、心電図、心エコーからの肺活量の検査して、放射線浴びて胸部と腹部のX線撮影して終わり。

会計したら、9千円でした!

検査ってお高い…。

診療点数を確認すると、梅毒検査とかHIV検査とか書いてある。

そちらの心当たりはないんだけど、外科的手術には必要な検査だよね。

おかげで採血5本も取られたけど。

この結果は3/28に!