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40/40(フォーティ/フォーティ)

人間ドックで胃に5cmの腫瘍が見つかり、GISTの可能性が高いと言われてからのてんやわんや。

母が転んだ!

お久しぶりです。yakeimoです。

 

3/26に母が転倒して怪我をしました。

その日の午前中、私は駅ビルの美容院へ行っており、昼過ぎに帰宅しました。

洗濯機を回しながら昼ごはんを食べ、そして洗濯物を干しに2階へ。

リビングに戻ってみると、スマホに着信履歴が。

まず母親。次に見知らぬ番号。

とりあえず母に折り返したんだけど、出ず。

何事かと思っているところへ先程の履歴の番号から着信。

この時点で母に何かあったかも、とは思っていました。

「もしもし」

『Kさんの娘さん?渡辺です』

何処の渡辺さん?

『ギャラリーの』

ああ!

母は趣味で写真を撮っていて、毎年個展を開いているのですが、その個展を開いているギャラリーのオーナーのママさん。

『お母さん、うちに来る途中で転んじゃって、今救急車を呼んだところ』

「救急車!?」

『顔を打ったらしくて、血がすごくて。まだそこにいるけど、病院が決まったらまた連絡します』

「お願いします…」

ギャラリーの場所は我が家から徒歩20分。

車はない。

なので、搬送先の病院を聞いてからそこへ向かった方がいい。

母は70歳。

日頃足が痛いと言っているので、足を骨折していたら即入院の覚悟を決める。

しばらくして渡辺さんから電話。

『S病院へ行くって。救急車の方からも連絡があると思うけど』

S病院へ行くにはバスを乗り継いで1時間くらいかかる。

バタバタと出かける支度をしていると、救急隊員から電話。

『Kさんの娘さんですね?同居の息子さんより娘さんが付き添えるって聞いたのですが』

「ああ、まあ……」

弟は実家で暮らしているけれど、母とほとんど会話がないらしい。

それより別居とはいえ、実家から徒歩5分の距離にいる私に白羽の矢が立っても仕方ない。

救急隊員さんは母の具合を丁寧に説明してくれた。

『砂利道で転んじゃって、顔をぶつけたみたいで唇を切っているけれど、意識ははっきりしています』

頭を打っている可能性も示唆された。

とりあえず礼を言ってから、家を飛び出してバスに飛び乗った。

時間帯によっては1時間1本しかないバスが奇跡的にすぐ来たのだ。

 

母が運ばれた病院は、奇しくも去年私がGISTの摘出手術をしたところ。

しかし、車でしか行ったことがなく、バス停からの行き方が分からない。

「ぐーぐるまっぷ〜⤴︎」

便利な世の中になったもので、Googleマップで検索すればすぐに分かる。

病院に辿り着いてアルコールで手を消毒して、受付で聞くと救急の処置室の前で待てと言う。

ドアの前では何人かソファで待っている人がいる。

そんなに救急外来って満員御礼なの!?

やっぱり健康ってプライスレス。

と思いながら、1番近いソファが空いてるなと思ったら。

おっちゃんが寝てた。

急患!?

と思ったけど、それなら中にいるはず。

待ちくたびれて横になってしまったのか?

しょうがないので離れたところに座る。

そこへ電話が。

私ではなく、後ろの女性の。

彼女は移動することなく、その場で電話に出た!

えっ、病院って携帯禁止じゃないの?

その女性が電話を終えるとすぐにドアが開いて、呼ばれて行った。

あのドアから呼ばれるのを待てばいいのか。

しかし、いつになるか分からない。

必要最低限の物しか持ってないので、暇つぶしグッズは何もない。

そうしたら、今度は。

横のソファにいるおじさんが携帯で話を始めた。

救急外来フリーダム。

その人達も呼ばれて去る。

退屈しつつ待っていると、今度は私のスマホが鳴った。

誰やねん(急に関西弁)

見たら、只今処置中のはずのおかん。

『インターホンあるから押して、中に入って』

「はあ?」

途中で看護師さんに代わる。

『インターホンは見えますか?名前を言ってもらえたら中から開けますので』

「わかりました」

言われた通り、インターホンを押して母の名前を言うと、ドアロックが解除された。

中に入ると、目の前に長い廊下が。

迎えに来る人もおらず、何処へ行ったらいいかわからない。

とりあえず廊下を歩きながら左右の処置室を覗き込む。

「こっちですよ」

キョロキョロしてたら、奥から呼ばれた。

行ってみると、ナースステーションみたいなところとその周りにベッドがある。

おかんは何処だよー!?

とまたキョロキョロしてると看護師さんが気付いて案内してくれた。

そしたら、おかんはいない。

「今、トイレに行っていて…」

トイレ後に電話してくれよ…。

丸椅子を出されたのでそこに座って待っていると。

看護師さんに付き添われた母が戻ってきた。

 

おでこと鼻に擦れた傷があって、何より唇の上に貼られたでかいガーゼと思いっきり腫れ上がってる下唇。

「あとで先生から説明がありますので」

看護師さんが去っていく。

「肩と足が痛いんだけど、何ともないって」

レントゲン撮ったらしい。

足が何ともないし、歩いてトイレから戻ってきたから、本当に大したことはないんだろう。

そこへ別な看護師さんが。

「預かった物のリストです。合ってるかどうか確認して」

「はい」

看護師さんは私を見て言った。

「義理の娘さん?」

「ホントの娘です」

私と母はまるっきり似ていない。顔も体型も何もかもが違う。

だからよく「どういう関係?」って言われる(笑)

 

長々と書いてしまったけど、結論から言うと入院にはならなかった。

「ベッドが空いてないんだって」

とおかんは悔しそうに言う。

入院したかったんだって。保険が降りるから。

そんな理由で入院されたら病院だって困る。

首が痛いだの肩が痛いだの足も打ったって言ってるけど自力で歩けるのだから、当然です。

酷いのは顔の怪我。

転んだのが砂利道だったので傷に石や砂利が入って取り除くのが大変だったそう。

唇の上を9針縫ったのだけど、そこは傷が貫通しているけれど、裏からも縫ったら取り除き損ねた砂利が中に留まってしまうから裏は縫わなかったとか。

ひええ…。

更に歯も折れてるから歯科医に行ってくれと。

若い担当医に母は不信感丸出しだったけど、後で聞くと傷はきれいに処置されていたらしい。

人は見かけによらない。

そんなこんなで抗生剤と痛み止めを処方してもらって会計になったら。

「保険証持ってない!お金ならある」

なんだそのアラブの石油王みたいな言葉は。

なので一旦全額自己負担。

3万円超え…。

「ちょうどコンビニへ振り込みに行こうとしてたから」

その代金で会計を終える。

何故、保険証を持ち歩かないのか…。

 

この翌日から形成外科と歯科の怒涛の連続通院になるんだが、読む人も書く方も疲れたので母の負傷の話はここまで!

ちなみに歯は3本抜かれる羽目になるので、やっぱり転ばないことが一番ですよ皆さん。