てんやわんや人間ドック
当日の案内とか問診票とか、事前に郵便で届いていたので忘れないようにバッグに詰めて出発!
朝8:45に来いというので、早めに行った。
そしたら、開いてない!
常連のおじいおばあが列をなしていたので、そこに並ぶ。
さ、寒い〜。
震えながら待っていると、開いたのは8:50。
8:45に来いっていうのは何なの…。
1〜3階がクリニックで、検診センターは4階。
受付を済ませると、更衣室を案内される。が、言われた方向へ行ってもそれらしきドアが見当たらない。
と思ったら、行きすぎていたらしい。
最初から先行き不安である。
何とか着替えて、人間ドックスタート!
検査票を手に、右往左往。
システマチックなので、まごまごしてると通りすがりの事務員さんが「次はあちらですよ」って案内してくれる。
待ち時間はベンチの近くにある雑誌をぱらぱら。
ファッション誌があればよかったのになー。
2019年のヒット予測にヒプマイ入ってて、ひえってなったりしつつ、検査は進む。
肺活量で担当のお姉さんに「吐いて吐いて吐いてー!!ガンバッテー!!」とめっちゃ応援される。
これ、みんな同じ目に遭っていて、ドアの外まで聞こえる。
肺活量無し女にはきつかった。
そうこうしているうちに、ラストはお待ちかねの胃カメラ!
マッサージチェアみたいな椅子で待機。
麻酔的なやつを注射され、初めてということでマニュアルを渡される。
ふむふむと読んでいると、それは口から内視鏡を入れる例で、最後に鼻からの場合の注意がちょろっと数行の文字で書いてある。
ええー!?それだけ!?
そうこうしているうちに順番が来た。
診察台に横向きに寝かされ、口元にティッシュが敷かれる。
「唾を飲むとむせるので、出してください」
そう注意してくれる看護師さんが若いイケメン。
えっ、イケメンの前でよだれ垂れ流しですか!
つらい!
なんて思ってると女医さんが鼻にカメラを突っ込んできた。
最初、右だけどすぐ抜かれる。
そして左に。
インフルエンザの検査で綿棒を奥に突っ込まれるけど、あれよりめっちゃ痛い。
む、無理ー!!
ってなってる間に鼻を通過。
喉を通って奥へ。
オエッ。
向こうは慣れてるから、私がオエッてなっても動じない。
ぐりぐり中で動かされる。
早く終わってくれ〜。
何度かオエッてなりつつ、祈る。
すると。
「カンシ」
と女医が言う。
かんし?
それってよく医療ドラマで見るあれ?って思ってたら、カメラに追加してワイヤーみたいのを通す女医。
ひええー!!
しかし、痛くも何ともないまま、カメラもワイヤーも抜かれて、おしまい。
「これで口を拭いてください」
イケメンが箱ティッシュを差し出すのだが、よだれより鼻血が止まらないんですけど!
鼻血と格闘していたら、女医に呼ばれる。
血が止まらぬまま、椅子に座って話を聞く。
「胃に腫瘍が見つかりました。下で消化器内科の予約をしていってください」
はいい!?!?
「それから、ピロリ菌がいる可能性があります。検査をした方がいいでしょう」
ピロリ菌は聞いたことがある。胃潰瘍になるやつだろ?
しかし、女医の話はそれでおしまい。
イケメンから「水を飲むとむせるので、1時間は飲まないでください。その後は何を食べても大丈夫です」と説明され、洗面所に案内されて終わり。
うがいしてると、鼻血も止まったので、お会計。
その時点で10:45。
「食事は11:45にお出ししますので、座ってお待ちください」
ふかふかの椅子でぼんやりしてると、番号を呼ばれる。
「速報を元に、医師からお話があります」
そういや、申し込んでたっけ。
空腹を抱えながら、診察室に向かう。
待っていたのは白衣の中年男性。
「はい、これ結果ね」
出された血液検査の結果を見る。
「コレステロールが高いねー。家族性?」
「うい」
「脳梗塞とか心不全とかなりやすいんだけど、65歳過ぎたらみんな確率上がるから!」
「はあ」
「閉経してる?してない?女性は65歳過ぎると脳梗塞の確率が上がるから。今から薬飲まなくてもいいかな?」
「へえ」
「肝臓も悪いねー。まあ、これくらいなら大丈夫」
「へえ」
いいのか。
肝臓は薬を服用しているのでどうしても高いのだ。
「胃に腫瘍?カメラの画像見た?」
今回のメインイベントである。
「いいえ」
「これこれ」
医師が胃の内部映像を見せてくれるんだけど、素人にはサッパリ。
「ピロリ菌がいるね!検査する?」
「はあ」
医師が受付に電話。
「○○番さん、ピロリ菌検査、追加ね!」
そんな蕎麦屋の出前じゃあるまいし。
「あと、腫瘍がこれ」
肌色の粘膜に包まれたものがポッコリ出てる。
ひええ。
でっかく見えるのは拡大画像だからかな?
確かに不自然なポッコリがいたのを確認して、医師のお話は終わり。
出て来たら、会計に呼ばれてピロリ菌検査のお支払い。
2800円もしたよ!
それからやっとご飯!
その前に水分!
紙コップの自販機がお金を入れずに飲み物が出て来る。
アイスコーヒーを一気飲みして、二杯目を持ってきたら、ご飯きた!
お弁当!
おかずがいっぱいある!
鴨肉のローストとか茄子の煮浸しとか。
ご飯は十穀米!
美味しい!美味しい!
しかし少ない!
ヘルシー!
しかし少ない!
三杯目のアイスコーヒー飲んで、ご飯は終了。
こうして、十年ぶりの人間ドックは終わったのだった。
あ、帰りに消化器内科の予約もしたよ!
あのポッコリが何か分かるまで、まだまだ先だよー!