初診!
人間ドックから2週間後、予約していた消化器内科へ。
14時の予約なので、ピッタリに着いた。
ひろーいフロアにドアがいっぱい。
それぞれに科と医師名が貼ってある。
アパートかよ!?
とりあえず指示されたドアの近くで待つことに。
しかし、待てど暮らせど順番が来ない。
予約の意味とは?
待ち時間を想定していなかった為、暇つぶしグッズがない。
壁面にテレビがあるんだけど、ワイドショーしかやってなくて、誰が見てるんだこれ状態。
スマホ見ちゃダメかな??
ツイッター見てれば時間なんてあっという間に過ぎるのに!
でも見なかったよ!偉い!(普通)
なんやかんや退屈してるうちに順番が来た。
番号を呼ばれて中に入ると、若い女医先生。
それでまた胃カメラの画像を確認。
「これなんですけど、胃が荒れてますね」
綺麗な肌色に赤い筋が網タイツみたいに入ってるんだけど、これが荒れてる?
もっと冬の日本海みたいなのを想像してたら、割と綺麗じゃん?
「ピロリ菌はいると思うんですが、それより」
えっ、ピロリはそんな軽い扱い?
医師は例のポッコリ腫瘍の画像を見せる。
「入り口あたりにあるんですけど、これだけだとよく分からないんです」
医師は紙に図を書いた。
「粘膜の中に出来ているか、それとも外にあるものが中から押し上げているか、これが分かるのはCTです」
「はあ」
「予約を取りますので、都合のいい日はありますか?」
「えっと、火曜か木曜で」
医師はパソコンでさっさと検索して、さくっとCT検査の予約を入れる。
「では、木曜の15時で」
「はあ」
「転移してるかもしれないので、首から下を撮ります」
「はあ」
転移?
それってめっちゃ重症じゃないですか!?
そんなさらっと言われても。
衝撃を受けている間に、女医さんはパソコンで電カルを入力。
することもないので、それをぼんやり眺めていると。
CTの指示書にこう書いた。
「…胃の胎部に5cmの腫瘍」
えっ、5cm!?
内臓にあるにしては、めっちゃでかくない??
ずっと拡大画像だと思ってた胃カメラ映像はまさかの原寸大だった!
しかも転移の可能性が!?
えええー!?
「じゃあ、採血して帰って下さい」
こないだ人間ドックで3本採られたばかりなのに、また?
しかし、言われた通りにするしかなく。
伝票を手に診察室を出て、採血スペースへ。
そこでブロイラーの鶏状態で、おっさん達と並んで血を抜かれる。
今度は2本。
そしてお会計して帰宅。
帰ってから、診療点数を確認。
血液検査の項目に「癌胎児性抗原」というのがあった。
いわゆる腫瘍マーカーという奴ですな。
ひええ、癌の可能性があるってことじゃないですかー!
まあ、母方はガン家系ですからな。
伯母×2が子宮ガンを罹患し、もう1人の伯母は右腕に腫瘍が出来て、有明の癌研で手術している。
その話をした、我がおかん。
腕を触りつつ。
「右手にグリグリってあるよねー」
いや、普通ないから!
「ないよ!」
「ええー?」
おかん、呑気すぎです!
この母娘どうなるの!?