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40/40(フォーティ/フォーティ)

人間ドックで胃に5cmの腫瘍が見つかり、GISTの可能性が高いと言われてからのてんやわんや。

CTだよ!

2/21木曜日。

15時からCT検査の予約があったので、若干早めに到着。

検査室前のベンチに座ると、話し声がする。

隣でフィリピン人と思われる女がケータイで電話してる!

ちょ、ここ病院!!

日本語わからない振りするなー!!

その女は通話を終えてもずっとスマホをいじっている。

ダメだろ!

イラッとしつつ待っていると、控え室から看護師の男性が出てきて、近くにいた50代くらいの夫婦が呼ばれる。

夫婦のはずが、旦那がいない。

そして呼ばれているのは旦那の方。

「ちょっとトイレへ…」

妻が看護師のお兄さんに話している。

「それなら、順番を変えて…」

看護師さんがそう言った途端、おばさんは「ちょっと待ってください!」そう言うとくるりと背を向けて行ってしまった。

「……」

置き去りにされた看護師さん困惑。

いないのが悪いんだから、順番は譲れよー!

そもそもCT検査の2時間前からトイレに行くなという指示では?

少なくとも私はそう告げられている。

そうこうしているうちに夫婦は戻って来て、旦那だけドアの向こうへ。

それから少しして、もうひとつのドアが開いた。

今度は1人で来ているおっさん。

「ジャンパーにファスナーついてるから、脱いで下さい」

早速看護師のお兄さんに注意される。

それを脱ぎながら中に入っていったんだけど、外まで声が漏れ聞こえる。

「シャツはボタンがあるので脱いで下さい。ベルトも外して。ズボンもファスナーがあるので」

丸裸にされるおっさん。

事前に渡された紙に金属ついた服はあかんって書いてあっただろー!!

しかし、そんな患者のために中には術着的なのがあるので安心です。

そうこうしているうちにさっきの夫婦が終わって、フィリピン女が呼ばれる。

でも説明は全部日本語なのに、理解してんじゃん!

だったら、病院は電話禁止なの分かるよね?

みんな自由過ぎるぜ!

看護師さんも大変だ!!

とか言ってる間におっさんが出て来て、私の番。

着替えるのがめんどくさかった私は金属部品は一切身につけていない。

下着はブラタンクトップだし、スカートはウエストゴムですぜ!ぬかりなし!

なので、すぐCT室にご案内。

横になって下半身にタオルをかけられる。

「造影剤を入れます」

右腕を固定されて、針を刺される。

私は採血とか注射とか大の苦手なので、終始目は逸らしていたのでよく分からない。

「体が熱くなりますが、皆なりますので」

「へえ」

「少しだけ入れます。腕は痛くないですか?」

「いいえ」

全然何も感じない。

「それでは薬を入れていきます」

何も感じないままぼんやりしてると、その時は唐突にやって来た。

漠然と指先から熱くなるのかなーと思ったら、胴体の真ん中あたりが重くなってきた。

これが熱くなるってことなのか?

予想と違う。

体の中心が鉄の棒になった感じ。それが胴体全体に広がっていく。

「それでは撮りますね。息を吸ったり止めたりする指示を機械が出しますので、その通りにして下さい」

「はあい」

CTの機会が顎あたりから足まで移動しながら、機械音声に合わせて息を吸ったり止めたり。

その間、造影剤でジワジワする感覚。

検査自体は割とあっさり終わる。

針を抜かれて起き上がると、注意書きを渡される。

造影剤の副作用が色々書かれて、最後に病院の電話番号が書いてある。

「明日以降、この症状が出たら電話して下さい」

今は何ともないけど、後で症状が出ることもあるのか。

怖いなあ。

と思いつつ、お会計して帰宅。

 

次の日、造影剤の副作用と思われる吐き気に苦しまされるのだが、病院の電話番号の書いてある紙をうっかり家に置いてきて連絡できないという状況になるので、そういうのは肌身離さないようにしましょう。

友人達も造影剤の副作用に苦しんだらしいので、CTする時は注意して下さい。

「体が熱くなります」って言われたのに悪寒で苦しんだ友人もいるので。

いや、ほんとマジで健康プライスレス。

ちなみに造影剤付きCT検査で約8千円でした。

マジで健康って大事…。